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かさねの色目について
かさね(襲・重ね)の色目についてはいろいろな説があります。

@

一枚のあわせ仕立(袷仕立)の衣(・うちきの裏表の裂(きれ)を合わせた色。

(※裂・・・織物の断片、布地)
A 後に、その衣を幾領も着装して表される衣色の配合色。

などがあり、@を「重」、Aを「襲」と使い分けて使用している人もいます。

一般的に「表」は表の布、「裏」は裏の布で、表・裏を重ねて生まれる色合いが「かさね」の色目と考えられています。


平安時代の服飾文化は、社会上層の貴族の文化であって、下層の庶民はそれに必要な資を提供するにすぎませんでした。

当時の貴族は政治の実務から遠ざかって奢侈(しゃし)遊楽の日々を送り、その身を飾る衣服には貴族の信条でであった「高貴(あて)」・「雅(みやび)」にふさわしい地質・色彩が用いられ、袷仕立(あわせじたて)の衣では、表の裂地(きれじ)とその大袖の裏にちらとあらわれる裏の裂地との色彩の調和にも心をくばりました。

この時代の衣服の色彩美は後世の小袖に見るように裂地上の模様の色によって表されるのでなく、一枚の衣ではその表・裏の裂の「重色」によって表され、また、装束ではそれらの衣色の「襲ね」によって表されましたから、服装のやかましい宮廷に仕える上ではその方面のセンスと鑑識眼が必要だった
のです。

それは、宮廷での晴(はれ・・・公)・褻(け・・・平常)の装束から、平素彼等の社交心を満たすための消息用料紙(薄様・・・うすよう)の色目の取扱まで要求された。特に宮廷の女房(女官)社会ではこの素養のないものは仲間入りが出来ないほど重要だったのです。

※著者は上記のように@「重」とA「襲」を使い分けています。

かさねの色目・長崎盛輝著・青幻舎

平安朝の人々は、俗に十二単(じゅうにひとえ)といわれる女房装束(しょうぞく)のように、何枚もの衣裳を重ねました。そして、そこに四季おりおりの自然を映そうとしました。

数領着重ねた装束の、襟元(えりもと)や袖口、裾(すそ)などにあらわれる流れるような色の調和、一領の衣のふきにわずかにのぞく表と裏の色の対比、上に薄く透き通るような羅・紗・絽、練(ね)っていない生の絹である生絹(すずし)などの薄絹を重ね、光の透過であらわれる微妙な色調・・・それらを、季節ごとに咲き競う花の彩りや木の葉の色合いなどになぞらえて楽しんだのである。このような配色の妙が、いわゆる襲(かさね)の色目といわれるもので、装束はいうまでもなく、染め紙を用いる懐紙や料紙、几帳(きちょう)などの調度品にも使われた。

(羅・紗・絽・・・透けた組織の織物  几帳・・・室内のしきり用の調度品)


※著者は上記の@、Aを含めて「襲」を使用しています。

日本の色辞典・吉岡幸雄著・紫紅社


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